ラストスキャン（1995年生、母ラストカツテイング）

ラストスキャン（1995年4月8日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のスキャン（当時7歳）と交配したラストカツテイングが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）上山牧場。戦績は、中央平地23戦1勝2着5回、地方9戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1998年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

嶋田功厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

12月7日、デビュー戦は谷中公一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

12月20日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

3歳（1998年）

1月17日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で谷中公一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月14日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で谷中公一騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったアズサユミに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5月2日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったハセノカラーを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

5月23日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったカナハラサンライズに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

6月21日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（5戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたダンツパラダイス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月13日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったカネツルギに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月26日、中1週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るゲットラックを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って待望の初白星を挙げた。

10月10日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

11月29日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は谷中公一騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

4歳（1999年）

1月31日、中5週で迎えた17戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

3月28日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は谷中公一騎手（6戦0勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（7戦0勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田高宏騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

12月20日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、佐々木竹見騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の風花特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。12着に敗れた。

5歳（2000年）

1月16日、中3週で迎えた25戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、睦月特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。12着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた26戦目は、アレキサンドライト賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

2月8日、連闘で迎えた27戦目は、如月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐々木竹見騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月15日、中4週で迎えた28戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、春暖特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、新原健伸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したウエストリュウジンを捕まえ切れず、4馬身差の2着となった。

7月9日、中3週で迎えた30戦目は、原口義史騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた31戦目は、尾林幸彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のサガ・クイーン賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

8月18日、中3週で迎えた32戦目は、天山賞（佐賀ダート1750m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は原口義史騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。