ガストロノミー（1983年生、母オカノサクラ）

ガストロノミー（1983年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のトランスアランテイツク（当時11歳）と交配したオカノサクラが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）向別牧場。戦績は、中央平地27戦5勝2着5回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は1988年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

田中良平厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

1月25日、デビュー戦は牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。鞍上は松永昌博騎手。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月1日、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

4月12日、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は河内洋騎手。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマノンジャクリンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

4月29日、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したノーザリーユーを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

5月17日、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のミナミノレデードンに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月31日、牝馬限定4歳400万下のあじさい賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

6月22日、牝馬限定の4歳400万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月16日、4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

11月29日、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったロイヤルミユキにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月14日、牝馬限定の4歳以上400万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたアジヤフラワー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月21日、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は横山雄一騎手。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテンザンヒムカに7馬身の差をつけて勝利を決めた。

4歳（1987年）

1月6日、5歳以上900万下の若水特別（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は南井克巳騎手。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

4月29日、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて12着に敗れた。

5歳（1988年）

3月5日、牝馬限定の5歳以上400万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のウエスタンピットに2馬身半の差をつけて勝利を収めた。

3月13日、5歳以上400万下の鳳来寺山特別（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のパールジョージをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

3月20日、牝馬限定の5歳以上900万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、アンダーワールドに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月27日、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は増井裕騎手。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のフイルモンクインに3馬身の差をつけて勝利を手にした。

4月3日、ハンデ戦で5歳以上900万下のひよどり越特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

4月29日、5歳以上1400万下の下鴨特別（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は増井裕騎手。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

5月15日、5歳以上1400万下の上賀茂特別（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

5月22日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の垂水ステークス（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

8月14日、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

9月10日、4歳以上1400万下の元町ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は安田隆行騎手。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

10月8日、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は塩村克己騎手。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

10月23日、4歳以上1400万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は松永幹夫騎手。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

6歳（1989年）

5月13日、5歳以上1400万下の朱雀ステークス（京都芝1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は安田隆行騎手。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

6月4日、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は林満明騎手。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。13着に敗れた。

6月25日、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/不良）に出走。鞍上は中竹和也騎手。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7月30日、4歳以上1400万下のやまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は丸山勝秀騎手。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。