グレイスフルソング（2005年生、母フェアリーバラード）

グレイスフルソング（2005年3月5日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優美な歌」。毛色は鹿毛。種牡馬のロックオブジブラルタル（当時6歳）と交配したフェアリーバラードが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。戦績は、中央平地29戦3勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2008年の二本松特別(500万下)。

経歴

デビュー前

広尾サラブレッド倶楽部にて総額1,900万円（3.8万×500口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

8月25日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

9月15日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

12月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

3歳（2008年）

2月11日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ伸び切れず13着に敗れた。

4月3日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のナイスステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

5月18日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

7月6日、中6週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

8月9日、中4週で迎えた8戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったネオベローナに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月23日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマコトボムケッチをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

9月27日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

11月8日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウォーボネットに1馬身1/4の差をつけて優勝

12月14日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

4歳（2009年）

3月29日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

4月26日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（5戦2勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

11月15日、約7か月の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上500万下の伊達特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（6戦2勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた16戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

5歳（2010年）

3月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の御在所特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、2着となった。

4月11日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の飯盛山特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したコハクジョーにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月9日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の二王子特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトウカイソニックをハナ差振り切って久々に白星を挙げた。

5月29日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

7月17日、中6週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（7戦2勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

9月20日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝1800m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

10月2日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のライラック賞（札幌芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

11月13日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

12月11日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

6歳（2011年）

1月5日、中3週で迎えた26戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

7月2日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

9月3日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた28戦目は、3歳以上1000万下のマレーシアカップ（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

9月19日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に終わった。

10月2日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のライラック賞（札幌芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。