ピルエット（1991年生、母ダンシングダマスカス）

ピルエット（1991年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時20歳）と交配したダンシングダマスカスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦3勝2着1回、地方7戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

7月18日、デビュー戦は土谷智紀騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（新潟芝1000m 小雨/重）に出走。馬体重は408kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

3歳（1994年）

6月5日、約10か月半の休養明けで迎えた2戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったホウヨウパラソルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

6月26日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

8月27日、中8週で迎えた4戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝1800m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

9月4日、連闘で迎えた5戦目は、4歳未勝利（新潟芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宗像徹騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

10月1日、中3週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で宗像徹騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で宗像徹騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で宗像徹騎手（4戦0勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

11月19日、中2週で迎えた9戦目は、酒井健二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のモダトウショウに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（1995年）

7月9日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

7月30日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

8月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦0勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた15戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハーバーカレンに7馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月28日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

11月19日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で岩部純二騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエスケイアリスを豪脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月10日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩部純二騎手（3戦2勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

5歳（1996年）

1月14日、中4週で迎えた19戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい11着に敗れた。

2月19日、中4週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は宗像徹騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井健二騎手（1戦1勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

8月25日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、こぐま座特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったグラスメモリーからクビ差の2着に甘んじた。

10月14日、中6週で迎えた25戦目は、一般B3 C1（大井ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木啓之騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた26戦目は、B3三（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木啓之騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月10日、中5週で迎えた27戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般B3三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったカガヤキローマンから5馬身差の2着となった。

12月31日、中2週で迎えた28戦目は、B3 C1（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は鈴木啓之騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のケージーバトラーに2馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

6歳（1997年）

1月13日、中1週で迎えた29戦目は、初春賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた30戦目は、白富士賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は鈴木啓之騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。