スギノワンダー（2000年生、母マジヨリカレデイ）

スギノワンダー（2000年3月22日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のリンドシェーバー（当時12歳）と交配したマジヨリカレデイが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は松田政則。戦績は、地方42戦6勝2着1回。2003年の戸塚記念(ハンデ地方重賞)で2着に入った他、2003年のロジータ記念(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、丸村村下ファームから「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場され、白井繁夫によって210万円で落札された。

原三男厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2002年）

7月28日、デビュー戦は今野忠成騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート900m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。8頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のイーストダーリングを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月12日、中1週で迎えた2戦目は、2歳（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

9月8日、中3週で迎えた3戦目は、2歳戦の新星特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のイシノディグニティに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月23日、中1週で迎えた4戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの’02ゴールドジュニアー（大井ダート1390m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた5戦目は、佐藤祐樹騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のハイセイコー記念（大井ダート1590m 内回り晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた6戦目は、2歳ハンデ地方重賞の鎌倉記念（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤隆騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月30日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

3歳（2003年）

1月10日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の若竹特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤隆騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

2月27日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳ハンデ地方重賞のローレル賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（3戦2勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

5月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳戦の菖蒲特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（4戦2勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

6月16日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（5戦2勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

7月18日、中4週で迎えた12戦目は、3歳戦の芙蓉賞（川崎ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のティーケーツヨシに7馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

8月19日、中4週で迎えた13戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のベイブリッジ特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた14戦目は、3歳ハンデ地方重賞の戸塚記念（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（7戦3勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたティーケーツヨシ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

10月9日、中4週で迎えた15戦目は、寒露賞（大井ダート1790m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（8戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

11月13日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（9戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月11日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳地方重賞の東京湾カップ（船橋ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（10戦3勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4歳（2004年）

1月2日、中2週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の報知オールスターカップ（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

2月5日、中4週で迎えた19戦目は、フェブラリースター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（11戦3勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（12戦3勝）。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデ戦の’04スパーキングスプリングチャレンジ（川崎ダート2000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（13戦3勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた22戦目は、スターロード賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（14戦3勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の菖蒲特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（15戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

6月21日、中6週で迎えた24戦目は、長瀞特別（浦和ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のストームスウィープに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月15日、中2週で迎えた25戦目は、三峰山特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のオールギャランテーを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

8月12日、中3週で迎えた26戦目は、サザンクロス賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた27戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の葉月特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るジョージシャトルを半馬身差し切って6勝目を掴み取った。

9月15日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

11月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の冬日和特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

12月27日、中3週で迎えた30戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、グッドラック賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

5歳（2005年）

1月11日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の睦月特別（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

2月16日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の早春特別（浦和ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

6月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた33戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、キング・ビジョン賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた34戦目は、盛夏特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

7月19日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた35戦目は、三峯山特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた36戦目は、サーフサイド賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は森下博騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着を確保した。

9月1日、中1週で迎えた37戦目は、デイリースポーツ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森下博騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた38戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず11着に終わった。

6歳（2006年）

1月1日、約3か月半の休養明けで迎えた39戦目は、古泉悟騎手を鞍上に迎えて、荒尾金盃（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

1月31日、中3週で迎えた40戦目は、林卓磨騎手を鞍上に迎えて、阿蘇米塚カップ（荒尾ダート1500m 晴/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月8日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた41戦目は、田中良明騎手を鞍上に迎えて、通潤橋スプリンター特別（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月27日、中6週で迎えた42戦目は、サファイアカップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中良明騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。