ダンツフレーム（1998年生、母インターピレネー）

ダンツフレーム（1998年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時13歳）と交配したインターピレネーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）信岡牧場。戦績は、中央平地22戦6勝2着5回、地方4戦0勝2着1回。2002年の宝塚記念(G1)に勝利した他、2002年の安田記念(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、信岡牧場から「北海道8月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、山元哲二によって2,625万円で落札された。

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

6月10日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったマイネルジャパンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月1日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタシロスプリングを鬼脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

9月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のホーマンミヤビに3馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月30日、中1週で迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリニアミューズを猛烈な末脚で半馬身差し切って断トツ人気に応えた。

3歳（2001年）

2月11日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたアグネスゴールド決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るキタサンチャンネルを豪快な末脚でハナ差だけ差し切って重賞ウィナーの称号を手にした。

4月15日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したアグネスタキオンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月27日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったジャングルポケットに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月23日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

10月21日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、5着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた11戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（2002年）

5月12日、約6か月の休養明けで迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた13戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したアドマイヤコジーンにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月23日、中2週で迎えた14戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のツルマルボーイをクビ差振り切ってグランプリホースの称号を手中に収めた。

10月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた15戦目は、G2の毎日王冠（中山芝1800m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

10月27日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた16戦目は、G1の天皇賞（秋）（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

11月17日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた17戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はバテてしまい17着に敗れた。

5歳（2003年）

4月19日、約5か月の休養明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた18戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 小雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた19戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦2勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた20戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のタフネススターに1馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手にした。

6月8日、中2週で迎えた21戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた22戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（8戦2勝）。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

6歳（2004年）

10月20日、約16か月の休み明けで迎えた23戦目は、吉田隆二騎手を鞍上に迎えて、かんなづき特別（荒尾ダート1500m 雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったシゲルカミナリから5馬身差の2着に敗北した。

12月1日、中5週で迎えた24戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、G2の彩の国浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

12月29日、中3週で迎えた25戦目は、見沢譲治騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 雪/重）に出走。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

7歳（2005年）

1月26日、中3週で迎えた26戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で見沢譲治騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。