フォーティエース（1997年生、母ピンクシェイド）

フォーティエース（1997年4月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時12歳）と交配したピンクシェイドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は小林仁。戦績は、中央平地15戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2002年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

3月4日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したロージーミストにハナ差届かず2位に入線したが、その後8着に降着となった。

5月13日、中9週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエバーゴールドに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

6月19日、中4週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のやまもも賞（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のカシノオンワードを3/4馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

9月17日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず16着に終わった。

10月14日、中3週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の藤森特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したスーパーシンガーにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2001年）

6月10日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

8月11日、中8週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のユーコーフォエバーに3馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月19日、連闘で迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

9月1日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（3戦2勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（4戦2勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

11月18日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたタニノディオーネ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2002年）

1月6日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の羅生門特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のキョウエイトルースに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月2日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田優騎手（8戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のウォーターソルファに4馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。