トレヴィット（1989年生、母ヒダカツハル）

トレヴィット（1989年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーアテンシヨン（当時11歳）と交配したヒダカツハルが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）コスモヴューファーム。戦績は、中央平地15戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1994年の飯坂特別(900万下)。

経歴

デビュー前

佐藤全弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

9月15日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。馬体重は468kg。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスピニングザホイルをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（1992年）

2月16日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

2月29日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は的場均騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で的場均騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したホリペンスを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

4月25日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下の新緑賞（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた8戦目は、4歳500万下のガーベラ賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったユウキファイターに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月13日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手（5戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカネヒュウガを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

9月12日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下のながつき賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシンボリフォルテに2馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

9月27日、中1週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

4歳（1993年）

11月14日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は的場均騎手（7戦3勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったハシノハヤトに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

5歳（1994年）

9月10日、約10か月の休養明けで迎えた13戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ながつきステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の犬吠埼特別（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は的場均騎手（8戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の飯坂特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のエリモキャプテンを3/4馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。