グランシェール（1994年生、母リコドミンゴ）

グランシェール（1994年5月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のビゼンニシキ（当時13歳）と交配したリコドミンゴが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着4回。1997年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二本柳俊一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

8月11日、デビュー戦は古川寛和騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は418kg。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、ファビュリストにハナ差交わされて2着に惜敗した。

8月31日、中2週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

9月28日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は古川寛和騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

11月9日、中5週で迎えた4戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったレイズスズランに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

12月7日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、苛烈なペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルゴシルバーに約11馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（1997年）

1月7日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1200m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて、最後は2着のタヤスナミムラに1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

3月9日、中8週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（3戦2勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

4月6日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（4戦2勝）。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

8月3日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上900万下の岩室特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田大知騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田大知騎手（6戦2勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

11月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

4歳（1998年）

1月17日、中9週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた12戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったインタームテキに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

2月15日、中3週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月22日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

7月25日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

8月23日、中3週で迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月26日、中4週で迎えた17戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウイッシュバンダムに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

5歳（1999年）

6月12日、約7か月の休み明けで迎えた20戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

7月31日、中6週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したサンダルウッドにクビ差届かず2着となった。

8月21日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の月岡特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

9月11日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の初風特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシンコウマルローをクビ差振り切って4勝目を手にした。

10月16日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のオーロカップ（東京芝1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

11月20日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で江田照男騎手（5戦1勝）。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で江田照男騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

6歳（2000年）

1月6日、中3週で迎えた27戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。