ハイソサエティー（2004年生、母クイーンモード）

ハイソサエティー（2004年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「上流社会、上流階級の人々が集まる社交界」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時12歳）と交配したクイーンモードが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地16戦4勝2着1回。2008年の谷川岳ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月12日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメダイヨンをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

11月26日、中1週で迎えた2戦目は、L.デットーリ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

3歳（2007年）

3月31日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のトーセンクラウンに2馬身の差をつけて久々の実戦を制した。

5月6日、中4週で迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトーセンクラウンに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月1日、中2週で迎えた6戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

9月30日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

10月28日、中3週で迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月1日、中4週で迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2007ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

4歳（2008年）

1月20日、中6週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月11日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のハネダテンシをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

3月2日、中2週で迎えた12戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい13着に終わった。

5月4日、中8週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた14戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

8月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月5日、中8週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたハチマンダイボサツ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。