コウエイノホシ（2003年生、母ダンツブライアン）

コウエイノホシ（2003年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名（の）＋星」。毛色は栗毛。種牡馬のチーフベアハート（当時10歳）と交配したダンツブライアンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は伊東政清。戦績は、中央平地27戦4勝2着3回、地方7戦3勝。2008年の帝王賞(Jpn1)で3着に入った他、2008年の大井記念(S2)に勝利する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

7月17日、デビュー戦は赤木高太郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

7月30日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に敗れた。

8月14日、中1週で迎えた3戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた4戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

3歳（2006年）

4月16日、約7か月半の休み明けで迎えた5戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

5月6日、連闘で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武英智騎手（2戦0勝）。17頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武英智騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武英智騎手（4戦0勝）。18頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた10戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 雨/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた11戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したクリノゴールドを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

7月23日、中1週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のウォータートリックに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2007年）

1月20日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中克典騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で田中克典騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月24日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で田中克典騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた16戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るユーガットテーストを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

3月31日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったチーフシャトーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

4月29日、中3週で迎えた18戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の桃山特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に敗れた。

5月12日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

9月16日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

10月8日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中克典騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、逃げるダイショウジェットを捕まえ切れず、6馬身差の2着に敗北した。

10月20日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月28日、連闘で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（福島ダート2400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中克典騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（福島ダート2400m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダンシングタイガーに9馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月2日、中2週で迎えた25戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のトシセントに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5歳（2008年）

1月5日、中4週で迎えた26戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

2月17日、中5週で迎えた27戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

4月24日、中9週で迎えた28戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、’08グリーンカップ（大井ダート2000m 雨/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンゼンタイヨウに7馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月14日、中2週で迎えた29戦目は、S2の大井記念（大井ダート2600m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のルースリンドに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月25日、中5週で迎えた30戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦2勝）。13頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

6歳（2009年）

3月11日、約8か月半の休養明けで迎えた31戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦2勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

5月13日、中8週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた32戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、S2の大井記念（大井ダート2600m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

6月25日、中5週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野オープン（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロイヤルボスに9馬身の差をつけて制した。

7月22日、中3週で迎えた34戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。