コイントス（1998年生、母レトス）
Coin Toss
1998.03.20
コイントス（1998年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したレトスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦4勝2着6回。2002年の有馬記念(G1)で3着に入った他、2003年の阪神大賞典(G2)で2着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2000年）
12月9日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。
12月23日、中1週で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったエーピーキングダムにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。
3歳（2001年）
1月14日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のインターリスペクトに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。
2月17日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のノブレスオブリッジに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。
3月24日、中4週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったクロフネに詰め切れず、5馬身差の2着となった。
5月4日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。
4歳（2002年）
2月2日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、K.ファロン騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゴーステディをクビ差振り切って休み明けの一戦をモノにした。
3月23日、中6週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。
7月7日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。
8月3日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアサカディフィートを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて順当に勝利した。
8月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。
11月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったサンライズジェガーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。
12月22日、中6週で迎えた13戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦2勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。
5歳（2003年）
1月19日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り 小雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたバンブーユベントス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。
3月23日、中8週で迎えた15戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったダイタクバートラムにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。
6歳（2004年）
10月16日、約19か月の休み明けで迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。
11月14日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。
12月26日、中5週で迎えた18戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（7戦2勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。
7歳（2005年）
1月16日、中2週で迎えた19戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に敗れた。
2月13日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。
8月21日、約6か月半の休養明けで迎えた21戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 雨/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。
9月25日、中4週で迎えた22戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。
10月9日、中1週で迎えた23戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたリンカーン決め手に屈して半馬身差の2着となった。
11月6日、中3週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた24戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。
12月11日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。
12月25日、中1週で迎えた26戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。