トーヨーエーピー（2003年生、母Putthepowdertoit）

トーヨーエーピー（2003年5月28日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父父名の一部」。毛色は芦毛。種牡馬のOld Trieste（当時8歳）と交配したPutthepowdertoitが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地37戦2勝2着1回。2005年の芙蓉ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

成島英春厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

9月4日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は494kg。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフィールドカイザーに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月1日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のデンシャミチをアタマ差振り切って2勝目を手にした。

11月12日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

3歳（2006年）

3月19日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦2勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

10月29日、約6か月の休み明けで迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦2勝）。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見せ場を作れず18着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた9戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた10戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の2006フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず15着に終わった。

4歳（2007年）

1月28日、中4週で迎えた11戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は減速してしまい14着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

3月31日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋市市制施行70周年記念（中山芝1200m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

7月14日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（4戦0勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林淳一騎手（5戦0勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で小林淳一騎手（6戦0勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

9月9日、中3週で迎えた18戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

10月7日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（7戦0勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

10月21日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の錦秋特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（8戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月17日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（9戦0勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、6着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた22戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

5歳（2008年）

1月26日、中6週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

3月2日、中4週で迎えた24戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木更津特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3月22日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したコパノスケに半馬身届かず2着となった。

4月5日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月18日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた27戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではいい脚を見せられず16着に終わった。

11月1日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた28戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた29戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた30戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

6歳（2009年）

1月11日、中2週で迎えた31戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた34戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

8月8日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から54kg増やして迎えた35戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のサロマ湖特別（札幌芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

8月30日、連闘で迎えた37戦目は、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で梶晃啓騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。