ティプシーワールド（2018年生、母ホーリーブラウン）

ティプシーワールド（2018年4月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「気分のいい世界」。毛色は鹿毛。種牡馬のトゥザワールド（当時7歳）と交配したホーリーブラウンが21歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。主な勝ち鞍は2021年のシンビジウム賞(C2)。

経歴

デビュー前

青木孝文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

11月23日、デビュー戦は菅原明良騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。18頭立ての14番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた2戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3歳（2021年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

4月4日、中3週で迎えた4戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月5日、中8週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮し、4着に入った。

8月15日、中9週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したエーアイダンサーを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

8月28日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月5日、連闘で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

10月13日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた9戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1230m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた10戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上C2（園田ダート1230m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鴨宮祥行騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上C2（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鴨宮祥行騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったクリノヴァニラに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月22日、中1週で迎えた13戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、シンビジウム賞（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリノヴァニラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2022年）

1月14日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は鴨宮祥行騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鴨宮祥行騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したキュールエライジンを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

2月16日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C1一（姫路ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鴨宮祥行騎手（5戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のラヴアンドグレースを半馬身振り切って勝利をモノにする

3月3日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鴨宮祥行騎手（6戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のロングイを半馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

6月19日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

10月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた19戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でH.H.ドイル騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

5歳（2023年）

2月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

4月4日、中7週で迎えた22戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、エイプリルスター賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

2022年3月8日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

5月20日、中6週で迎えた23戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

6月24日、中4週で迎えた24戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

9月30日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

11月12日、中5週で迎えた26戦目は、大澤誠志郎騎手を鞍上に迎えて、一般C3-2（高知ダート1600m 曇/不良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた27戦目は、山崎雅由騎手を鞍上に迎えて、一般C3-2（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた28戦目は、C2-6（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は大澤誠志郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

12月29日、中2週で迎えた29戦目は、一般C2 C3（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は山崎雅由騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

6歳（2024年）

1月7日、連闘で迎えた30戦目は、ファイナルレース（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は大澤誠志郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

1月14日、連闘で迎えた31戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大澤誠志郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた32戦目は、一般C2-3（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大澤誠志郎騎手（4戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

2月4日、連闘で迎えた33戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で大澤誠志郎騎手（5戦0勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

2月11日、連闘で迎えた34戦目は、一般C2-4（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で大澤誠志郎騎手（6戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた35戦目は、一般C2-3（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で大澤誠志郎騎手（7戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

3月3日、連闘で迎えた36戦目は、西森将司騎手を鞍上に迎えて、啓蟄特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた37戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で西森将司騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた38戦目は、ファイナルレース（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で西森将司騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた39戦目は、一般C3 15（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で西森将司騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたゼニット決め手に屈してクビ差の2着となった。