アーデントリー（2016年生、母パリュール）

アーデントリー（2016年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「想い焦がれて」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンフラッシュ（当時9歳）と交配したパリュールが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は山岡牧場。2021年の大阪城ステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2018年のもみじステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

川村禎彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月29日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は436kg。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るビーチハピネスをハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

8月11日、中1週で迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず3着に敗れた。

9月2日、中2週で迎えた3戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月15日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。6頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手に欠いて4着に終わった。

10月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい3着に終わった。

3歳（2019年）

1月12日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。6頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて4着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた10戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず4着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた12戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

9月16日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた16戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したサムシングジャストにクビ差届かず2着となった。

11月16日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

12月14日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

4歳（2020年）

1月25日、中5週で迎えた19戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラスの脊振山特別（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1勝クラスの唐戸特別（小倉芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のジンゴイストをアタマ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

3月8日、中2週で迎えた21戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るウインラナキラをクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

4月4日、中3週で迎えた22戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、6着を確保した。

11月22日、約7か月半の休養明けで迎えた23戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

5歳（2021年）

1月16日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上3勝クラスの虹の松原ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミスニューヨークをハナ差振り切って4勝目を挙げた。

3月7日、中6週で迎えた27戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったヒンドゥタイムズにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

4月4日、中3週で迎えた28戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（7戦1勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

6歳（2022年）

6月18日、約14か月半の休み明けで迎えた29戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

7月24日、中4週で迎えた30戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（小倉芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた31戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた32戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦1勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

2022年9月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。