フーバーダム（2002年生、母Windy Mindy）

フーバーダム（2002年3月5日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「アメリカにある最大級のダム名」。毛色は鹿毛。種牡馬のCat Thief（当時6歳）と交配したWindy Mindyが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦2勝2着1回、地方19戦5勝2着1回。2008年の’08ウインタースプリントに勝利した他、2008年の東京シティ盃(S3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

11月7日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は518kg。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したウインサウザーにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月18日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るビートカイザーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

3歳（2005年）

1月22日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた5戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた6戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

3月26日、中4週で迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着を確保した。

5月15日、中2週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

6月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

6月11日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のインディアトロフィー（中京ダート1700m 雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

10月30日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

12月4日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 小雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るアグネスボーイを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2006年）

2月11日、中9週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

3月12日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

5月7日、中7週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた18戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鎌倉特別（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見所を作れず12着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の知多特別（中京芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦1勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。

7月26日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた20戦目は、由良川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月9日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

10月11日、中4週で迎えた22戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、神崎川特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5歳（2007年）

1月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、望春賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

2月22日、中3週で迎えた24戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、風花賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線に入ると、前で粘るタケノトレジャーを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

3月16日、中2週で迎えた25戦目は、仲春賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったフリートアピールにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3月30日、中1週で迎えた26戦目は、レグルス賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフリートアピールをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

5月9日、中5週で迎えた27戦目は、ケンタウルス賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアンフィーイモンを半馬身差し切って5勝目を手に入れた。

6月5日、中3週で迎えた28戦目は、’07メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキンセイブレイドを3/4馬身振り切って制した。

7月8日、中4週で迎えた29戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

8月2日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、’07シーサイドカップ（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月30日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた31戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦4勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が振るわず15着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた32戦目は、ディセンバー賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（6戦4勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

6歳（2008年）

2月5日、中7週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた33戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の野島崎特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた34戦目は、’08ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るブローザウインドを猛烈な末脚でアタマ差だけ差し切って7勝目を獲得した。

3月12日、中2週で迎えた35戦目は、S3の東京シティ盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

5月6日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた36戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

6月23日、中6週で馬体重を前走から28kg戻して迎えた37戦目は、武蔵野オープン（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

9月3日、中9週で馬体重を前走から23kg絞って迎えた38戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた39戦目は、デイリースポーツ賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた40戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。