マイネルホウオウ（2010年生、母テンザンローズ）

マイネルホウオウ（2010年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋鳳凰」。毛色は栗毛。種牡馬のスズカフェニックス（当時8歳）と交配したテンザンローズが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ヒカル牧場。戦績は、中央平地28戦4勝2着3回。2013年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2013年のスプリングステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ヒカル牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって651万円で落札された。

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,300万円（13万×100口）で一口馬主が募集された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

6月23日、デビュー戦は柴田大知騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のポップアップハートをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

8月11日、中6週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたラウンドワールド決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

9月1日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は柴田大知騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

10月27日、中7週で迎えた4戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のきんもくせい特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたゴットフリート決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

11月17日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のクリノチョモランマをクビ差振り切って雨下の戦いを制した。

3歳（2013年）

1月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルブルズアイを3/4馬身差し切って制した。

3月17日、中9週で迎えた8戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（4戦2勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

5月5日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（6戦2勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のインパルスヒーローをクビ差振り切って3歳マイル王の座を射止めた。

5月26日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（7戦3勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

5歳（2015年）

2月8日、約21か月の休み明けで馬体重を前走から38kg増やして迎えた12戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

3月15日、中4週で迎えた13戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（8戦3勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4月26日、中5週で迎えた14戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では末脚を伸ばせず18着に終わった。

6月14日、中6週で迎えた15戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（9戦3勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

9月13日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったフルーキーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月24日、中2週で迎えた18戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（10戦3勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

6歳（2016年）

3月13日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた19戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（11戦3勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた20戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

5月1日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

6月12日、中5週で迎えた22戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。最後は垂れてしまい18着に終わった。

8月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（12戦3勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

10月2日、中4週で迎えた24戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

7歳（2017年）

8月27日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた25戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（13戦3勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

10月1日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた26戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

10月29日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた27戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた28戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（4戦0勝）。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。