アートオブビーン（2007年生、母ギザニア）

アートオブビーン（2007年2月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋豆。はじけるように」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時10歳）と交配したギザニアが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地28戦2勝2着1回、地方6戦3勝2着1回。2009年の園田プリンセスカップ(牝地方重賞)に勝利した他、2010年ののじぎく賞(牝地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、日高大洋牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、日高大洋牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、日高大洋牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

野田学厩舎（西脇）へ入厩。

2歳（2009年）

8月12日、デビュー戦は北野真弘騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストトライ（園田ダート820m 晴/良）に出走。馬体重は465kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモズテンパレーに約10馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

9月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北野真弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

9月24日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定2歳地方重賞の園田プリンセスカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北野真弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のクラピカンハマーに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月23日、中8週で迎えた4戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で北野真弘騎手（3戦2勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた5戦目は、2歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北野真弘騎手（4戦2勝）。6頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず3着に終わった。

3歳（2010年）

2月20日、中8週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北野真弘騎手（5戦2勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

3月21日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は7戦連続で北野真弘騎手（6戦2勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた8戦目は、3歳A B（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で北野真弘騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のユキノイーグルを半馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

5月13日、中3週で迎えた9戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞ののじぎく賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたエレーヌ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月19日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた10戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイヤモンドムーンを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って4勝目を手にした。

8月22日、中8週で迎えた11戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のマカオジョッキークラブトロフィー（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた12戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

4歳（2011年）

4月30日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦1勝）。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

6月5日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

7月10日、中4週で迎えた15戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

8月14日、中4週で迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のクールフォーマに1馬身1/4の差をつけて5勝目を収める

8月28日、中1週で迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

12月10日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

5歳（2012年）

1月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

2月11日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したオーシャンフリートを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

3月11日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

4月8日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の播磨特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で国分恭介騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた23戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

8月12日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のマカオジョッキークラブトロフィー（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

10月7日、中7週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（8戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

10月21日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

6歳（2013年）

3月16日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

4月20日、中4週で迎えた28戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい16着に終わった。

5月18日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のシドニートロフィー（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

8月18日、約3か月の休養明けで迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の羊蹄山特別（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

9月15日、中3週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は水口優也騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着を確保した。

10月26日、中5週で迎えた32戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた33戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた34戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず最後はトキノゲンジと並んで7着同着となった。