クリムゾン（2009年生、母スクリーマー）

クリムゾン（2009年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「濃く明るい赤色」。毛色は鹿毛。種牡馬のファスリエフ（当時12歳）と交配したスクリーマーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地6戦1勝、地方19戦1勝2着5回。主な勝ち鞍は2011年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台コーポレーションから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、田原邦男によって1,365万円で落札された。

小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

10月9日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

11月26日、中6週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のディアワイズマンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2012年）

4月28日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

11月4日、約5か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、マルチフェイス特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったプルシャンブルーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2013年）

1月20日、中5週で迎えた7戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

2月26日、中4週で迎えた8戦目は、湯前良人騎手を鞍上に迎えて、一般A5 B3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスリーフラッシュに2馬身半の差をつけて制した。

4月23日、中7週で迎えた9戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、ふじの花特別（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く3着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた10戦目は、初夏特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、ベニトンボにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月29日、中1週で迎えた11戦目は、一般A5 B3（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原幹生騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

6月28日、中3週で迎えた12戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、半夏生特別（大井ダート1400m 曇/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

7月26日、中3週で迎えた13戦目は、一般C1四（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月16日、中2週で迎えた14戦目は、一般C1四五六（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた15戦目は、一般C1五六七（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月19日、中2週で迎えた16戦目は、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた17戦目は、一般C1五六（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したケンプトンパークにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月17日、中1週で迎えた18戦目は、一般C1四五六（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたエムアイチャンドラ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

10月30日、中1週で迎えた19戦目は、一般C1二（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（6戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた20戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、冬木立特別（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

12月28日、中3週で迎えた21戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、忘年特別（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

5歳（2014年）

2月18日、中6週で迎えた22戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、早春特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

3月25日、中4週で迎えた23戦目は、幸手のマスコット「さっちゃん」賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、勝ったミュールに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

4月14日、中2週で迎えた24戦目は、花衣特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

4月29日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた25戦目は、ダイヤモンド特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（7戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。