セイユウレディ（1985年生、母シンイチフジ）

セイユウレディ（1985年2月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のカザンウンリユウ（当時11歳）と交配したシンイチフジが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は駒沢明憲。戦績は、中央平地16戦4勝2着2回。1988年の保原ステークス(アラ系4歳以上オープン)に勝利した他、1987年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木勝美厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

6月21日、デビュー戦は吉沢宗一騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（福島芝1000m 曇/不良）に出走。馬体重は422kg。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るライトアルファーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月1日、中5週で迎えた2戦目は、アラ系3歳300万下（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉沢宗一騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミヤギポールに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月23日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉沢宗一騎手（2戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい5着に敗れた。

9月20日、中3週で迎えた4戦目は、アラ系3歳オープン（中山ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉沢宗一騎手（3戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るライトアルファーを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月18日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉沢宗一騎手（4戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したモガミブランにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月7日、中2週で迎えた6戦目は、アラ系3歳オープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉沢宗一騎手（5戦3勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったライトアルファーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた7戦目は、2歳オープンの福島アラブ3歳ステークス（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉沢宗一騎手（6戦3勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

3歳（1988年）

1月9日、中6週で迎えた8戦目は、武藤善則騎手を鞍上に迎えて、銀杯（中山ダート1800m 曇/重）に牝馬ながら50kgの斤量を背負って出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

2月14日、中4週で迎えた9戦目は、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉沢宗一騎手（7戦3勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

3月12日、中3週で迎えた10戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 曇/不良）に牝馬ながら51kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。6頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

3月27日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 晴/重）に牝馬ながら51kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた12戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

10月8日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた13戦目は、保原ステークス（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は吉沢宗一騎手（8戦3勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のロータリーアイドルに1馬身3/4の差をつけて久々の実戦をモノにした。

11月5日、中3週で迎えた14戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉沢宗一騎手（9戦4勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

11月13日、連闘で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉沢宗一騎手（10戦4勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた16戦目は、長峰一弘騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。