クイックエリザベス（1985年生、母ネイティブスター）

クイックエリザベス（1985年5月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時14歳）と交配したネイティブスターが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地33戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1990年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月30日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

2月6日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて、最後は2着のモガミシンセイに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3月5日、中3週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳400万下の桃花賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた4戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳400万下（東京ダート1700m 雨/不良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイリンロマンを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

4月17日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の山藤賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの菖蒲特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

4歳（1989年）

8月6日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた7戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

8月13日、連闘で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の陸奥湾特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず6着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた9戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の立待岬特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

9月23日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したエイダイグルメを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

10月7日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

10月21日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上400万下の秋保特別（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月28日、連闘で馬体重を前走から22kg絞って迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月25日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

12月9日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

5歳（1990年）

1月27日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

2月17日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた18戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したアルトマイステルにハナ差届かず2着に惜敗した。

3月17日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた21戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1200m 雨/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったダイワアンバスにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5月26日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るシュヌークを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

6月10日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた24戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のゼウススポートに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月8日、中3週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月12日、中4週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の瀬波特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で菅原泰夫騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月9日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた27戦目は、4歳以上900万下の江戸川特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原泰夫騎手（8戦2勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

10月6日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた28戦目は、4歳以上900万下の錦秋特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原泰夫騎手（9戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の晩秋特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で菅原泰夫騎手（10戦2勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（11戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月16日、連闘で迎えた33戦目は、4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。