ロワルゼル（2017年生、母エアコゼット）

ロワルゼル（2017年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「王を熱望する（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時18歳）と交配したエアコゼットが19歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2020年の優駿スタリオンステーション特別(一般C1三)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、会田浩史によって2,052万円で落札された。

新開幸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月19日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

3歳（2020年）

4月18日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた3戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

8月9日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

9月27日、中6週で迎えた5戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般C2五（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るピースワンパルフェを鬼脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

10月11日、中1週で迎えた6戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタイガを半馬身振り切って優勝

10月24日、中1週で迎えた7戦目は、キリンFIRE賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2四（盛岡ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るベニバナオンリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月24日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2一（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（4戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のウッドランズに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月6日、中1週で迎えた10戦目は、優駿スタリオンステーション特別（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山本聡哉騎手（5戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るチスジを鬼脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4歳（2021年）

7月30日、約8か月の休み明けで迎えた11戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C3七（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマトフェニックスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月27日、中3週で迎えた12戦目は、一般C3三四五（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったロイヤルアイザックに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

9月17日、中2週で迎えた13戦目は、一般C3一二三（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエキストラライトに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月15日、中3週で迎えた14戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のディアサンダーに2馬身の差をつけて8勝目をゲットした。

11月8日、中2週で迎えた15戦目は、柊賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2022年）

7月6日、約8か月の休み明けで迎えた16戦目は、一般C3一二三（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

8月4日、中3週で迎えた17戦目は、一般C3一二三（川崎ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

8月28日、中2週で迎えた18戦目は、一般C3一二三（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したザベストデイにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月13日、中6週で迎えた19戦目は、一般C3一二三（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

11月10日、中3週で迎えた20戦目は、一般C2七八九（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、伸びてきたグラスアラバニーユ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

12月2日、中2週で迎えた21戦目は、一般C2八九（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた22戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、光のホースシュー☆ジュエルミネーション（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

6歳（2023年）

1月6日、中2週で迎えた23戦目は、一般C3一二三（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のロイヤルアイザックに1馬身半の差をつけて9勝目を奪取した。

4月7日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた24戦目は、カモミール賞（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したビッグパレードを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

4月28日、中2週で迎えた25戦目は、一般C3一二（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のハクサンウインクに1馬身の差をつけて10勝目を達成した。

5月16日、中2週で迎えた26戦目は、一般C2四五六（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

7月7日、中6週で迎えた27戦目は、亜咲花が川崎に花をさかせま賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で矢野貴之騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

9月14日、中9週で迎えた28戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、サフラン賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

10月13日、中3週で迎えた29戦目は、山葵賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた30戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、アクアマリン賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた31戦目は、塚本涼人騎手を鞍上に迎えて、一般B1一（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた32戦目は、興和電設創立70周年賞（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で塚本涼人騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた33戦目は、モルガナイト賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で塚本涼人騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。