エーピービクトリー（1992年生、母バンジヨウアサヒ）

エーピービクトリー（1992年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミナガワビクトリー（当時12歳）と交配したバンジヨウアサヒが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）山岡牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着2回、地方17戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1997年の加古川特別(900万下)。

経歴

デビュー前

安田伊佐夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

10月9日、デビュー戦は安田康彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

12月3日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

3歳（1995年）

1月8日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田康彦騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出し、3着に入った。

1月16日、連闘で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安田康彦騎手（5戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のワイドエンジェルに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月4日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で安田康彦騎手（6戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安田康彦騎手（7戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったテルノヒスイにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月26日、中4週で迎えた9戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安田康彦騎手（8戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で安田康彦騎手（9戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

10月21日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で安田康彦騎手（10戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のユウキアラシオーに1馬身1/4の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

11月19日、中3週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

12月10日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（11戦2勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に敗れた。

12月16日、連闘で迎えた14戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、最後はメジロアンジュと並んで3着同着となった。

4歳（1996年）

6月8日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上500万下の千歳特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（12戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（13戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したナムラライオーを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月6日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（14戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルノルデンを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って3勝目を掴み取った。

5歳（1997年）

2月15日、約7か月半の休み明けで迎えた18戦目は、5歳以上900万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（15戦3勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

3月9日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

4月6日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

4月27日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

5月4日、連闘で馬体重を前走から16kg絞って迎えた22戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月18日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた23戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月21日、中4週で迎えた24戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサンデーパラダイスを半馬身振り切って4勝目を挙げた。

11月15日、約5か月の休養明けで迎えた25戦目は、トパーズステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は安田康彦騎手（16戦3勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

11月23日、連闘で迎えた26戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（17戦3勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

6歳（1998年）

4月1日、約3か月半の休み明けで迎えた28戦目は、河津裕昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のダイヤモンド特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。12着に敗れた。

11月20日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の霜月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。10着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた30戦目は、野崎武司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の師走特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

12月28日、中1週で迎えた31戦目は、田島寿一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の師走特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

7歳（1999年）

1月11日、中1週で迎えた32戦目は、佐藤喜良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の新春盃（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の睦月特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は野崎武司騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。

2月5日、連闘で迎えた34戦目は、田邊陽一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の立春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。13着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦の紅椿盃（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田邊陽一騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた36戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の東風特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。7着に終わった。

4月17日、中1週で迎えた37戦目は、エキサイティングナイト賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったイナリコンコルドに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

5月6日、中2週で迎えた38戦目は、北斗七星賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた39戦目は、ハンデ戦の’99スターライトカップ（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦0勝）。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた40戦目は、ハンデ戦のペガサス賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた41戦目は、ハンデ戦の’99シーサイドカップ（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（5戦0勝）。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

7月2日、連闘で迎えた42戦目は、ハンデ戦の天の川特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で今野忠成騎手（6戦0勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。11着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた43戦目は、ハンデ戦の’99サマーナイトカップ（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で今野忠成騎手（7戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた44戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の綺羅星特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。13着に終わった。