ストライカー（1986年生、母ヒンドムーリン）

ストライカー（1986年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホスピタリテイ（当時7歳）と交配したヒンドムーリンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏三好ファーム。戦績は、中央平地21戦6勝2着4回。1991年のマーチステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、1991年の福島民報杯(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

9月3日、デビュー戦は鹿戸雄一騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。馬体重は510kg。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

10月8日、中4週で迎えた2戦目は、平目孝志騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平目孝志騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを5馬身以上確保して、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で平目孝志騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

4歳（1990年）

3月10日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジョーマエコウに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月24日、中1週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下の乗鞍特別（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた7戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のサンライズアコに1馬身1/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月6日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、エンドレスアローに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月17日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の千歳特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハギノミリオネールをアタマ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

5歳（1991年）

1月7日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた10戦目は、5歳以上900万下の成田特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のツルマイソロンに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

2月10日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のスティールプライドをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

3月23日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのマーチステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったタケデンビクトリーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4月27日、中4週で迎えた14戦目は、箱根ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したフブキオウにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月6日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦2勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったハイフェザーをクビ差捉え切れず2着となった。

10月20日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（3戦2勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた17戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、テレビ静岡賞（東京ダート2100m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた18戦目は、ノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

12月14日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は坂本勝美騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

6歳（1992年）

2月2日、中6週で迎えた20戦目は、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦2勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

2月29日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の内外タイムス杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（5戦2勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のノーモアスピーディを3/4馬身振り切って6勝目を掴み取った。