ジューンブレア（2021年生、母Lap of Luxury）

ジューンブレア（2021年4月16日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のAmerican Pharoah（当時9歳）と交配したLap of Luxuryが10歳のときに産んだ仔が本馬である。2025年のスプリンターズステークス(G1)で2着に入った他、2025年のCBC賞(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武英智厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

10月1日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー中山（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るフィオライアを次元の違う末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

11月11日、中5週で迎えた2戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

3歳（2024年）

3月10日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

4月13日、中4週で迎えた4戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

6月15日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスの下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のアンドアイラヴハーを3/4馬身振り切って2勝目をゲットした。

10月12日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの飛翼特別（新潟芝1000m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月21日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのクリスマスカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のヒラボクミニーに2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

4歳（2025年）

3月2日、中9週で迎えた8戦目は、4歳以上3勝クラスのアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り続けて、最後は2着のスピードオブライトに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月14日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたカピリナ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

8月10日、中7週で迎えた10戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したインビンシブルパパに半馬身届かず2着に敗北した。

9月28日、中6週で迎えた11戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ウインカーネリアンにアタマ差交わされて2着となった。