ウインカーネリアン（2017年生、母コスモクリスタル）

ウインカーネリアン（2017年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+宝石名」。毛色は栗毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時13歳）と交配したコスモクリスタルが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はコスモヴューファーム。2024年の高松宮記念(G1)で4着に入った他、2020年の皐月賞(G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額2,600万円（6.5万×400口）で一口馬主が募集された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月9日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったワーケアにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

6月29日、中2週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のコロンドールを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月25日、中7週で迎えた3戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

9月22日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、オーソリティに交わされて2馬身半差の2着となった。

3歳（2020年）

2月2日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に敗れた。

3月8日、中4週で迎えた6戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/重）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のサクラトゥジュールに2馬身半の差をつけて優勝

4月19日、中2週で迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

5月31日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい17着に終わった。

9月5日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

10月4日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの茨城新聞杯（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のルリアンに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月13日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

4歳（2021年）

1月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの若潮ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、カラテに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

2月27日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエイムアンドエンドに2馬身半の差をつけて優勝

5歳（2022年）

3月27日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、6着に終わった。

5月7日、中5週で迎えた16戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るベレヌスを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて5勝目を収める

6月18日、中5週で迎えた17戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（7戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のカイザーミノルに1馬身1/4の差をつけて6勝目を挙げた。

8月14日、中7週で迎えた18戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（8戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシュリを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って3連勝で重賞ウィナーの称号をゲットした。

11月20日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（9戦7勝）。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

6歳（2023年）

2月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（10戦7勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力で渋太く持ち堪えて、最後は2着のナミュールをアタマ差振り切って重賞2勝目を挙げた。

3月25日、G2のゴドルフィンマイル（アラブ首長国連邦・メイダンダート1600m）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で三浦皇成騎手（11戦8勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月4日、中9週で迎えた22戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で三浦皇成騎手（12戦8勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

10月8日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で三浦皇成騎手（13戦8勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

7歳（2024年）

2月4日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で三浦皇成騎手（14戦8勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、サクラトゥジュールに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

3月24日、中6週で迎えた25戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で三浦皇成騎手（15戦8勝）。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。