ベレヌス（2017年生、母カフヴァール）

ベレヌス（2017年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ケルト神話の光、火、治癒をつかさどる神。『輝くもの』の意」。毛色は鹿毛。種牡馬のタートルボウル（当時15歳）と交配したカフヴァールが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の中京記念(ハンデG3)に勝利した他、2022年の谷川岳ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,600万円（4万×400口）で一口馬主が募集された。

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

8月10日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月16日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のオットに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月16日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳1勝クラスのもちの木賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

12月15日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

3歳（2020年）

4月11日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのひめさゆり賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のレザネフォールに2馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

7月5日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦1勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

8月15日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの木曽川特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で西村淳也騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のリトミカメンテを3/4馬身振り切って3勝目を挙げた。

10月31日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスのフルーツラインカップ（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西村淳也騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、ココロノトウダイに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月13日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で西村淳也騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

4歳（2021年）

3月13日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で西村淳也騎手（6戦2勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

5月2日、中6週で迎えた12戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて12着に終わった。

7月10日、中9週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

8月15日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は西村淳也騎手（7戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフィオリキアリに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月10日、中7週で迎えた15戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

11月20日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は西村淳也騎手（8戦3勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた17戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（9戦3勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

5歳（2022年）

2月12日、中8週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（10戦3勝）。17頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、6着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた19戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、4着を確保した。

5月7日、中7週で迎えた20戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（11戦3勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで踏ん張ったが、ウインカーネリアンに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

7月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（12戦3勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のカテドラルを半馬身振り切って初の重賞タイトルを手に入れた。

9月11日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（13戦4勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

11月13日、中8週で迎えた23戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で西村淳也騎手（14戦4勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

6歳（2023年）

1月5日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西村淳也騎手（15戦4勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

4月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた25戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で西村淳也騎手（16戦4勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

5月13日、中5週で迎えた26戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で西村淳也騎手（17戦4勝）。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

8月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で西村淳也騎手（18戦4勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

11月18日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、小牧加矢太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2024年）

1月13日、中7週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧加矢太騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウキョウジに5馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

2月3日、中2週で迎えた30戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝3390m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧加矢太騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。10着に敗れた。

4月6日、中8週で迎えた31戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。7着に終わった。