フィオリキアリ（2017年生、母クリアリーコンフューズド）

フィオリキアリ（2017年3月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「輝く聡明な花(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したクリアリーコンフューズドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。2020年のアネモネステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月20日、デビュー戦は宮崎北斗騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエンスロールに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月17日、中3週で迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた3戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスのつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

3歳（2020年）

2月8日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳1勝クラスの春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

2月23日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は藤井勘一郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のクーファイザナミを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

3月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤井勘一郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したインターミッションにアタマ差届かず2着となった。

4月12日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤井勘一郎騎手（3戦1勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

5月24日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

8月29日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西海賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のボンオムトゥックに1馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

9月20日、中2週で迎えた10戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の関西テレビ放送賞ローズステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

11月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤井勘一郎騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2021年）

1月16日、中8週で迎えた13戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの虹の松原ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

2月14日、中3週で迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

6月20日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、最後はムジカと並んで6着同着となった。

7月17日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの不知火ステークス（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は藤井勘一郎騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

8月15日、中3週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったベレヌスに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月19日、中4週で迎えた18戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

10月24日、中4週で迎えた19戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 晴/稍重）に出走。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた20戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり5着に終わった。

5歳（2022年）

1月15日、中8週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの壇之浦ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

2月13日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

7月10日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、3歳以上3勝クラスの五稜郭ステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のレインカルナティオをアタマ差振り切って久々の一戦を物にした。

7月31日、中2週で迎えた24戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた25戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

11月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

6歳（2023年）

1月14日、中8週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

2023年1月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。