ボンオムトゥック（2017年生、母ガラアフェアー）

ボンオムトゥック（2017年2月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「船を使ったカンボジアの祭り。父名、母名より連想」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時19歳）と交配したガラアフェアーが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上2勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、スクーデリアによって3,024万円で落札された。

高橋亮厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月16日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったライティアにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月12日、中3週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 雨/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月1日、中6週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチャイカを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2020年）

3月28日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスの君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセウラサーリに2馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

4月18日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

8月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西海賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したフィオリキアリを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月17日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサウンドレベッカをハナ差振り切ってファンの高評価に応えた。

11月14日、中3週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

4歳（2021年）

2月13日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの飛鳥ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

5月1日、中7週で迎えた12戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に敗れた。

7月11日、中9週で迎えた13戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの五稜郭ステークス（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

7月25日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのUHB杯（函館ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

9月4日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの日高ステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

11月28日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの立雲峡ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

2021年12月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。