フジノイブキ（1987年生、母キヤヴアンズビーム）

フジノイブキ（1987年5月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンアンサー（当時21歳）と交配したキヤヴアンズビームが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）不二牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1990年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

八木沢勝美厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月7日、デビュー戦は栗原洋一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で栗原洋一騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で栗原洋一騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた4戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

3月17日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のラビリンスに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月14日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦1勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ポリテイフライトにクビ差交わされて2着となった。

5月6日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下のひめさゆり賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井千明騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

8月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は栗原洋一騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（5戦1勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

9月23日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた11戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、勝ったブランドオールに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月7日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（6戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、アサカプリンセスに3/4馬身交わされて2着となった。

10月28日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、マルタカアザミにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月17日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のシクレノンイロハを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

12月9日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦1勝）。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

4歳（1991年）

1月7日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（5戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい5着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大塚栄三郎騎手（6戦1勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の中津川特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大塚栄三郎騎手（7戦1勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って15着に終わった。

4月20日、中9週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で大塚栄三郎騎手（8戦1勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて7着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で大塚栄三郎騎手（9戦1勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり6着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で大塚栄三郎騎手（10戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

6月16日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の白河特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で大塚栄三郎騎手（11戦1勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は12戦連続で大塚栄三郎騎手（12戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るベルビューベルを交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3勝目を収める

8月3日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の五頭連峰特別（新潟芝1200m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は13戦連続で大塚栄三郎騎手（13戦2勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

9月15日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた26戦目は、4歳以上900万下の利根川特別（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で大塚栄三郎騎手（14戦2勝）。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。