タマモスイセイ（1984年生、母タマモコトブキ）

タマモスイセイ（1984年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のダンサーズイメージ（当時19歳）と交配したタマモコトブキが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地24戦6勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は1989年の斑鳩ステークス(1400万下)。

経歴

デビュー前

吉永猛厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

7月20日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は452kg。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のスコールハーバァを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（1987年）

4月4日、約8か月半の休み明けで迎えた2戦目は、4歳400万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた3戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた4戦目は、4歳400万下のこでまり賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月6日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキタノヤスシを豪脚でクビ差だけ差し切って久しぶりの一戦を物にした。

12月20日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下の芦屋川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したモガミツバサを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4歳（1988年）

1月5日、中1週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマツノネイティブを上がり3位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて制した。

1月24日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、伸びてきたワンダーライジング決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月19日、中7週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で南井克巳騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上1400万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で南井克巳騎手（8戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた11戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下の醍醐特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上1400万下の上賀茂特別（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のアサクサポマードを3/4馬身振り切って制した。

7月9日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったアスコットハマナスを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

7月23日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

5歳（1989年）

1月5日、約5か月半の休み明けで迎えた16戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（10戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のカズミハルコマに3馬身半の差をつけて5勝目を収める

2月18日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上1400万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（11戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のルイジアナピットに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月26日、中4週で迎えた19戦目は、コーラルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（12戦5勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（13戦5勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた21戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は南井克巳騎手（14戦5勝）。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（15戦5勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

6歳（1990年）

2月10日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

5月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg絞って迎えた25戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、エメラルド特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。6頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。