スカーレットドレス（2004年生、母シルバージョイ）

スカーレットドレス（2004年2月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「深紅のドレス」。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時14歳）と交配したシルバージョイが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地1戦0勝、地方11戦9勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年のヤングジョッキーズステージROUND4。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、窪田康志によって630万円で落札された。16歳のとき、坂東牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、鮫川啓一牧場によって22万円で落札された。

大樹レーシングクラブにて総額700万円（3.5万×200口）で一口馬主が募集された。

秋山雅一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

9月29日、デビュー戦は田中博康騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

12月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から19kg増やして迎えた2戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、ヤングジョッキーズステージROUND4（園田ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタガノラヴマーチに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2008年）

6月4日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに29kg増やして迎えた3戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上D5三（園田ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイルズドラーに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月28日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上D5一（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカーネリアンに3馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

6歳（2010年）

4月20日、約18か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上C2三（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシングンエンジェルに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月4日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上C2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るモエレサインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

6月10日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したアメリカンヒロインを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月8日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた8戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、ほおずき賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のハイドライドに1馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月4日、中3週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた9戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るショーリクィーンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

9月9日、中4週で迎えた10戦目は、兵庫の特産品特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマキハタビバに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月14日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のサザリーに3馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月17日、中4週で迎えた12戦目は、さざんか賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したシルクユニヴァースにクビ差届かず2着に甘んじた。