ダイイチダンヒル（1998年生、母ダイイチリカー）

ダイイチダンヒル（1998年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したダイイチリカーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地16戦3勝2着4回。2001年の若葉ステークス(オープン)に勝利した他、2001年の若駒ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

9月2日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は448kg。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったタガノテイオーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月23日、連闘で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したシュアハピネスに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月26日、中8週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシルキージュアンをアタマ差振り切って未勝利戦を制した。

12月3日、連闘で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったクロフネに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2001年）

1月7日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 雪/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタップダンスをアタマ差振り切って雪中の激戦を制した。

1月22日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたアグネスゴールド決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月4日、中5週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた9戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のビッグゴールドを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4月28日、中5週で迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

5月27日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

4歳（2002年）

3月17日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた13戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 小雨/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

4月20日、中1週で迎えた14戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月29日、中9週で迎えた15戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。