フレールジャック（2008年生、母ハルーワソング）

フレールジャック（2008年5月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「フランスの民謡」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したハルーワソングが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地14戦4勝2着1回。2011年のラジオNIKKEI賞(ハンデG3)に勝利した他、2011年の神戸新聞杯(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額5,000万円（12.5万×400口）で一口馬主が募集された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

5月7日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は446kg。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るブルースビスティーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月22日、中1週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1800m 外回り曇/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のジョウノアラミスに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

7月3日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルラクリマを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

9月25日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

12月3日、中5週で迎えた6戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2012年）

2月5日、中8週で迎えた7戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

9月8日、約7か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のランリョウオーをクビ差振り切ってファンの期待に応えた。

10月1日、中2週で迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず13着に敗れた。

12月8日、中9週で迎えた10戦目は、ハンデG3の朝日チャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

5歳（2013年）

1月13日、中4週で迎えた11戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したミトラを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

2月17日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

5月18日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月21日、中8週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。