アイコンテーラー（2018年生、母ボイルトウショウ）

アイコンテーラー（2018年5月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「コンピューターで用いられる記号+冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時6歳）と交配したボイルトウショウが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は畠山牧場。2023年のJBCレディスクラシック(牝Jpn1)に勝利した他、2024年の川崎記念(Jpn1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河内洋厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

11月1日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

3歳（2021年）

5月9日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマテンロウアレスに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

5月22日、中1週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスの早苗賞（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のバガンに1馬身3/4の差をつけて2勝目を収める

7月4日、中5週で迎えた6戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 小雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で亀田温心騎手（2戦2勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2の関西テレビ放送賞ローズステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で亀田温心騎手（3戦2勝）。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの村上特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で亀田温心騎手（4戦2勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフローズンスタイルを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目を収める

10月30日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの魚沼ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で亀田温心騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のミスミルドレッドに1馬身1/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

4歳（2022年）

1月15日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で亀田温心騎手（6戦4勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、5着を確保した。

2月6日、中2週で迎えた11戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で亀田温心騎手（7戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で亀田温心騎手（8戦4勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

5月8日、中8週で迎えた13戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で亀田温心騎手（9戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

6月19日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で亀田温心騎手（10戦4勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

10月23日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で亀田温心騎手（11戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく最後はシャムロックヒルと並んで9着同着となった。

11月19日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

12月10日、中2週で迎えた17戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

5歳（2023年）

1月14日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったアートハウスにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

5月20日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

8月26日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のブルベアイリーデに2馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

9月30日、中4週で迎えた21戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、ハギノアレグリアスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月3日、中4週で迎えた22戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のグランブリッジに4馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月3日、中3週で迎えた23戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

6歳（2024年）

2月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月3日、中5週で迎えた25戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。