シャムロックヒル（2017年生、母ララア）

シャムロックヒル（2017年4月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「クローバーの丘(母名はアイルランドの村でクローバーは国花)」。毛色は芦毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したララアが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2021年のマーメイドステークス(牝ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月13日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 小雨/稍重）に出走。馬体重は468kg。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

8月10日、中3週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

11月3日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3歳（2020年）

1月26日、中9週で迎えた5戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた6戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

5月24日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

6月20日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るバルバレスコを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って待望の初白星を挙げた。

8月2日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のラヴィンジャーに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月20日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G2の関西テレビ放送賞ローズステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（2戦1勝）。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

12月26日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレターオンザサンドをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（2021年）

1月11日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの寿ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で団野大成騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

6月20日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のクラヴェルをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号をゲットした。

8月1日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（函館芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（5戦2勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

11月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（6戦2勝）。17頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

5歳（2022年）

1月5日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（7戦2勝）。17頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

3月12日、中8週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で団野大成騎手（8戦2勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

10月23日、約7か月半の休養明けで迎えた20戦目は、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で団野大成騎手（9戦2勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて最後はアイコンテーラーと並んで9着同着となった。

11月13日、中2週で迎えた21戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

6歳（2023年）

1月22日、中9週で迎えた22戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（1戦1勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

2023年1月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。