アドマイヤテラ（2021年生、母アドマイヤミヤビ）

アドマイヤテラ（2021年2月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+地球(ラテン語)」。毛色は芦毛。種牡馬のレイデオロ（当時7歳）と交配したアドマイヤミヤビが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2025年の目黒記念(ハンデG2)に勝利した他、2024年の菊花賞(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

11月19日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー京都（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。馬体重は494kg。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウインリベラーレに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2024年）

1月7日、中6週で迎えた2戦目は、3歳1勝クラスの3歳1勝クラス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナムラエイハブに2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

3月16日、中9週で迎えた3戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

5月4日、中6週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

7月28日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの阿寒湖特別（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったアスターブジエにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

9月15日、中6週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの茶臼山高原特別（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のナムラフッカーに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月20日、中4週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

4歳（2025年）

4月13日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のニシノレヴナントを半馬身振り切って休養明け初戦をモノにした。

6月1日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のホーエリートをクビ差振り切って初の重賞タイトルを手中に収めた。

10月5日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

11月30日、中7週で迎えた11戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。17頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。