ベストロケーション（2005年生、母ダイナアクトレス）

ベストロケーション（2005年6月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「最高の撮影」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時7歳）と交配したダイナアクトレスが23歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦5勝2着6回。2010年の京都牝馬ステークス(牝G3)で2着に入った他、2010年のキーンランドカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

矢野進厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

9月22日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、アポロラムセスに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月3日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のライムライトシチーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2008年）

12月20日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

4歳（2009年）

1月10日、中2週で迎えた5戦目は、水出大介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に敗れた。

3月22日、中9週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

4月26日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったストラテジーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

5月23日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の米山特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルコルベットをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

6月20日、中3週で迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったブルーミンバーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月4日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアヤヒメに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月13日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したミスクリアモンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月15日、中6週で迎えた13戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の須賀川特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のクリールバレットを半馬身振り切って制した。

12月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のベイリングボーイに1馬身1/4の差をつけて制した。

5歳（2010年）

1月31日、中7週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦2勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたヒカルアマランサス決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月10日、中9週で迎えた16戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦2勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

5月16日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（4戦2勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

6月13日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、ハンデG3のCBC賞（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で木幡初広騎手（5戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

8月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

10月9日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

12月11日、中8週で迎えた21戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したジョーカプチーノを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月26日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの2010アンコールステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。

6歳（2011年）

1月30日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（6戦2勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は減速してしまい13着に終わった。

3月21日、中6週で迎えた24戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず16着に終わった。