ストロングパワー（1987年生、母タケムスメ）

ストロングパワー（1987年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のクリスタルパレス（当時13歳）と交配したタケムスメが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地26戦5勝2着1回、地方11戦2勝2着2回。1991年のプロキオンステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

1月5日、デビュー戦は小島貞博騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアミューズメントに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月3日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下の飛梅賞（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったワンダースラソスにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

3月4日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳G3のペガサスステークス（阪神芝1600m 晴/重）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

4月7日、中4週で迎えた4戦目は、4歳500万下の君子蘭賞（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイゼンルドウに7馬身の差をつけて2勝目をマークした。

5月6日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小島貞博騎手（4戦2勝）。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月17日、中5週で迎えた6戦目は、4歳900万下のひめゆりステークス（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で小島貞博騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で小島貞博騎手（6戦2勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

9月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上900万下の秋分特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小島貞博騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマイスターパレスに6馬身の差をつけて3勝目をマークした。

11月10日、中6週で迎えた9戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた10戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

4歳（1991年）

1月20日、中4週で迎えた11戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（8戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマルトラックに3馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

2月16日、中3週で迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた13戦目は、プロキオンステークス（中京ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は小島貞博騎手（9戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のインターアニマートを3/4馬身振り切って優勝

4月20日、中4週で迎えた14戦目は、栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（10戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

5月19日、中3週で迎えた15戦目は、雅ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（11戦5勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

6月29日、中5週で迎えた16戦目は、東海ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（12戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に敗れた。

11月9日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小島貞博騎手（13戦5勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

12月15日、中4週で迎えた18戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

5歳（1992年）

4月25日、約4か月半の休養明けで迎えた19戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

5月17日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は小島貞博騎手（14戦5勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

5月23日、連闘で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。

7月4日、中5週で迎えた22戦目は、東海ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

6歳（1993年）

2月28日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（15戦5勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

3月13日、中1週で馬体重を前走から22kg絞って迎えた24戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

3月20日、連闘で迎えた25戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた26戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

11月16日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、東海キング（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた28戦目は、ターコイズ特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で児島真二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。4着に終わった。

7歳（1994年）

1月20日、中5週で迎えた29戦目は、ウインターハンデ（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で児島真二騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のオーゴンマーチに2馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

2月17日、中3週で迎えた30戦目は、東海キング（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で児島真二騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のエースアスリートをクビ差制して勝利を手に入れた。

3月21日、中4週で迎えた31戦目は、名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で児島真二騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったウットマンからクビ差の2着となった。

5月5日、中5週で迎えた32戦目は、東海桜花賞（中京(地)芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で児島真二騎手（5戦2勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。

6月1日、中3週で迎えた33戦目は、エメラルド特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で児島真二騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月29日、中3週で迎えた34戦目は、マイル争覇（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で児島真二騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。11着に敗れた。

11月3日、約4か月の休み明けで迎えた35戦目は、荒巻透騎手を鞍上に迎えて、4歳以上（名古屋ダート2500m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。6着に終わった。

12月21日、中6週で迎えた36戦目は、駒野特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は児島真二騎手（8戦2勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったヘイセイジュニアスからクビ差の2着となった。

8歳（1995年）

2月1日、中5週で迎えた37戦目は、アメジスト特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で児島真二騎手（9戦2勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。