ヒビキウィン（2004年生、母カチウマキャシー）

ヒビキウィン（2004年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名（家族名）＋勝利。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエブロス（当時18歳）と交配したカチウマキャシーが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は藤春修二。戦績は、中央平地1戦0勝、地方37戦4勝2着1回。2007年の’07桃花賞(牝)に勝利した他、2006年のオークス（優駿牝馬）(牝地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田部和則厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2006年）

5月11日、デビュー戦は桜井拓章騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るモエレゼネラリストを上がり2位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

8月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳オープンのゼンノロブロイ賞（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で桜井拓章騎手（1戦1勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、千葉津代士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた4戦目は、2歳500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は桜井拓章騎手（2戦1勝）。5頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず3着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞のサンライズカップ（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桜井拓章騎手（3戦1勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月3日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のローレル賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月30日、中7週で馬体重を前走から15kg戻して迎えた7戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸びで驀進したが、伸びてきたブラックムーン決め手に屈してクビ差の2着となった。

3歳（2007年）

1月23日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの’07桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るエアショセットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月11日、約8か月半の休養明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦の古都オータムハンデ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

4歳（2008年）

1月24日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦の睦月特別（浦和ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

2月28日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定戦のひなまつり特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で石崎隆之騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジャーロマンスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて優勝

4月2日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で石崎隆之騎手（6戦2勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

8月14日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定戦の’08クリスタルナイトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で石崎隆之騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に敗れた。

9月17日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデS2のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で石崎隆之騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた15戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、フォーマルハウト賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた16戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた17戦目は、三里塚特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

5歳（2009年）

4月17日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、箱根宿特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた19戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

5月20日、中2週で迎えた20戦目は、ペガサス特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

7月2日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の盛夏特別（浦和ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で桑島孝春騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

8月10日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定戦の’09アデレードシティカップ（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で桑島孝春騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

9月16日、中4週で迎えた23戦目は、野沢憲彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデS2のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた24戦目は、スポーツニッポン賞（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で野沢憲彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月21日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は桑島孝春騎手（4戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた26戦目は、渡瀬和幸騎手を鞍上に迎えて、加古川くつした特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のファインスティールに3馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

12月2日、中2週で迎えた27戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、千種川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた28戦目は、HBA協賛馬産地特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は渡瀬和幸騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

6歳（2010年）

1月2日、中1週で迎えた29戦目は、『紙面刷新』競馬キンキ杯（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡瀬和幸騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

1月20日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上A2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡瀬和幸騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月1日、約4か月半の休み明けで迎えた31戦目は、平原透雄騎手を鞍上に迎えて、高原と名水のまちかみかわ特別（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた32戦目は、北野真弘騎手を鞍上に迎えて、グリーンエコー笠形特別（姫路ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

6月30日、中1週で迎えた33戦目は、たんたん温泉福寿の湯特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北野真弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた34戦目は、西脇市日本のへそ特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で北野真弘騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

7月27日、中1週で迎えた35戦目は、「近江牛」特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北野真弘騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた36戦目は、デカンショ特別（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で北野真弘騎手（4戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

8月30日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた37戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のビューチフル・ドリーマーカップ（水沢ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた38戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は北野真弘騎手（5戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。