ミスターヒノクニ（1985年生、母ユウセイミドリ）

ミスターヒノクニ（1985年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のゲイルーザツク（当時16歳）と交配したユウセイミドリが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）北英牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は1989年の喜多方特別(400万下)。

経歴

デビュー前

久保田金造厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月10日、デビュー戦は蛯名信広騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は474kg。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

1月24日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名信広騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、勝ったローレンダッドレイにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

2月20日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名信広騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミホスターライトに6馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月6日、中1週で迎えた5戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい6着に敗れた。

4月23日、中6週で迎えた6戦目は、4歳400万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた7戦目は、4歳400万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月3日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名信広騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

4歳（1989年）

1月5日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名信広騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。

1月28日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上400万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名信広騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナムララブに3馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

2月11日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の響灘特別（小倉芝1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で蛯名信広騎手（8戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

3月12日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名信広騎手（9戦2勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で蛯名信広騎手（10戦2勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

5月21日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の日吉特別（東京ダート1600m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦0勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月3日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の甲斐駒特別（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（5戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月18日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の木曽駒特別（中京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名信広騎手（11戦2勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

7月22日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の由布院特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた20戦目は、東田幸男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったサギヌマスペインに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月9日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上400万下の鹿島灘特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名信広騎手（12戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上400万下の二本松特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（13戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったラケットボールを半馬身捉え切れず2着となった。

10月15日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上400万下の喜多方特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名信広騎手（14戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイシノサコンに1馬身1/4の差をつけて3勝目を獲得した。

10月29日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の河北新報杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（6戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったコマツニジンスキーを半馬身捉え切れず2着となった。

5歳（1990年）

6月9日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた25戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は蛯名信広騎手（15戦3勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着を確保した。

7月7日、中3週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名信広騎手（16戦3勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したジャックボーイに半馬身届かず2着となった。

8月11日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の駒場特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（7戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。