シンコウシングラー（1995年生、母タレンティドガール）

シンコウシングラー（1995年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時9歳）と交配したタレンティドガールが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地38戦5勝2着6回。1999年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で3着に入った他、1998年のセントライト記念(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

8月9日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るニシノグレートを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

9月20日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

3歳（1998年）

2月7日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のイシノスイングに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月9日、中4週で迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

9月5日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の魚野川特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

9月27日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月8日、中5週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。17頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた12戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’98インターナショナルジョッキーズ（1）（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の香取特別（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

4歳（1999年）

1月6日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフジラッキーボーイをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

2月21日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、最後はメジロブロスと並んで3着同着となった。

4月4日、中5週で迎えた16戦目は、5歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったアイシャルテイオーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

4月24日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したアメリカンボスを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

5月16日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったエーピーグリードからクビ差の2位に入線したが、その後失格となった。

9月4日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、逃げるミナミノゴージャスにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月18日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の白井特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（9戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったミスズシャルダンにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

10月2日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田善臣騎手（10戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメテオシャワーに1馬身1/4の差をつけて断然人気に応えた。

11月6日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（11戦3勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したロードサクセサーに半馬身届かず2着に敗北した。

12月19日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（12戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

5歳（2000年）

1月9日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったタヤスメドウにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

6歳（2001年）

5月12日、約16か月半の休養明けで迎えた26戦目は、4歳以上1600万下のメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着を確保した。

6月16日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

8月12日、中4週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた30戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るショウナンハピネスを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って断トツ人気に応えた。

10月13日、中4週で迎えた32戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

7歳（2002年）

4月28日、約6か月の休み明けで迎えた34戦目は、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（8戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた35戦目は、4歳以上1600万下のメイステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（9戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず3着に敗れた。

8歳（2003年）

9月20日、約16か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた36戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

10月26日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた37戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた38戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。