ウイングスプレッド（2004年生、母ニホンピロウイング）

ウイングスプレッド（2004年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時12歳）と交配したニホンピロウイングが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）松浦牧場。戦績は、地方23戦6勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年の七夕特別(一般C2一)。

経歴

デビュー前

川島正行厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2006年）

6月19日、デビュー戦は石崎隆之騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 晴/不良）に出走。馬体重は485kg。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

12月8日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳（船橋ダート1500m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のスマーティクイーンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2007年）

1月9日、中4週で迎えた3戦目は、3歳（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、アートルマンに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

2月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、パワードリームに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

3月6日、中3週で迎えた5戦目は、3歳戦のベストレイン特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

4月3日、中3週で迎えた6戦目は、3歳戦のナイスステッキ特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

11月13日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、3歳（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ビューティブロンドにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月6日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦の柊特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

4歳（2008年）

1月10日、中4週で迎えた9戦目は、一般C2五（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で内田博幸騎手（7戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

2月7日、中3週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C2五アイ（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクロベガワに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

5月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、一般C2三アイ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた12戦目は、一般C2二アイ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したジュノベーゼを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月9日、中3週で迎えた13戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシルクキャリバーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

8月27日、中6週で迎えた14戦目は、一般C2一アイ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

9月15日、中2週で迎えた15戦目は、豊洲特別（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミハタマイラヴに8馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月10日、中3週で迎えた16戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、シルバーブーツ賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

11月21日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた17戦目は、一般C1 C2（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のクラファイターに2馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

12月12日、中2週で迎えた18戦目は、柊特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

5歳（2009年）

2月2日、中6週で迎えた19戦目は、一般C1三アイ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

7月7日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から19kg減らして迎えた20戦目は、七夕特別（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は川島正太郎騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラッキージンクスに6馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

8月15日、中5週で迎えた21戦目は、涼風特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

6歳（2010年）

2月18日、約6か月の休養明けで迎えた22戦目は、二和特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた23戦目は、三咲特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。