ビコーズオブラヴ（2010年生、母イットービコー）

ビコーズオブラヴ（2010年3月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「愛のために。母、父名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時15歳）と交配したイットービコーが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村上欽哉牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方22戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年の唐梅館絵巻レース(一般C1七)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村上欽哉から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、坂本一左によって210万円で落札された。

ローレルクラブにて総額700万円（3.5万×200口）で一口馬主が募集された。

水野貴広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

9月22日、デビュー戦は嶋田純次騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず13着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

3歳（2013年）

5月4日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で嶋田純次騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

6月15日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で嶋田純次騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

8月24日、中9週で迎えた5戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/不良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月15日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、亀井洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-7（門別ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

10月24日、連闘で迎えた7戦目は、ビヤパーティーAiba浦河賞（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で亀井洋司騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた8戦目は、4地区JA青年部賞（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で亀井洋司騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るハニーハンターを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月14日、中4週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた9戦目は、木村暁騎手を鞍上に迎えて、一般C2十二（水沢ダート1300m 小雪/不良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

12月21日、連闘で迎えた10戦目は、一般C2六（水沢ダート1300m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木村暁騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

4歳（2014年）

1月4日、中1週で迎えた11戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一（水沢ダート1300m 小雪/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のリキアイカイウンに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

1月12日、連闘で迎えた12戦目は、一般C2八（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は木村暁騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったサイドリアルに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、一般C2三（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木村暁騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

4月14日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村暁騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木村暁騎手（5戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2七（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で木村暁騎手（6戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のジョッキーポルカを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5月26日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で木村暁騎手（7戦1勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、で馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた18戦目は、つりがねそうレース（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で木村暁騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るコウギョウコジーンを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

6月23日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で木村暁騎手（9戦2勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた20戦目は、ひろのまきば天文台星空レース（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で木村暁騎手（10戦2勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた21戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、北奥羽ナニャドヤラレース（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

9月1日、中3週で迎えた22戦目は、一般C1六（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は木村暁騎手（11戦2勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

9月14日、中1週で迎えた23戦目は、大野木工レース（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月27日、中1週で迎えた24戦目は、唐梅館絵巻レース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は木村暁騎手（12戦2勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤマニンアドーレを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月12日、中1週で迎えた25戦目は、千田洋騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた26戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、サーモンハーフマラソンレース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた27戦目は、北三陸冬の市レース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は木村暁騎手（13戦3勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。