ザラストロ（2010年生、母セクシーココナッツ）

ザラストロ（2010年2月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「モーツァルト作オペラ『魔笛』の登場人物名」。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時20歳）と交配したセクシーココナッツが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は松田一夫。戦績は、中央平地31戦2勝、中央障害4戦0勝2着1回。2012年の新潟2歳ステークス(G3)に勝利した他、2013年の尾張ステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

6月23日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスワンソングに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月26日、中5週で迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のノウレッジをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

12月16日、中3週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に終わった。

3歳（2013年）

1月6日、中2週で迎えた6戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

2月10日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（3戦1勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

3月17日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず10着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

6月30日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず最後はキョウワマグナムと並んで7着同着となった。

7月21日、中2週で迎えた12戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた13戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

11月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

12月8日、中3週で迎えた16戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4歳（2014年）

1月13日、中4週で迎えた17戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

2月23日、中5週で迎えた18戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず12着に終わった。

4月5日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

7月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の知多特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく8着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた22戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

9月7日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下のオフサイドトラップカップ（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の初風特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた25戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず14着に終わった。

5歳（2015年）

1月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず14着に終わった。

1月18日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた27戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず17着に終わった。

5月9日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず13着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

8月8日、中7週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

6歳（2016年）

3月13日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、勝ったマコトサダイジンから1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月8日、中3週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた35戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。7着に敗れた。