アフリカンゴールド（2015年生、母ブリクセン）

アフリカンゴールド（2015年3月26日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「アフリカの黄金」。毛色は栗毛。種牡馬のステイゴールド（当時21歳）と交配したブリクセンが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2022年の京都記念(G2)に勝利した他、2019年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月23日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

3歳（2018年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月18日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

4月29日、中9週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメイケイゴールドをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

5月19日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下のメルボルントロフィー（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったドレークにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

7月22日、中8週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の渥美特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシャドウブリランテに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

10月2日、中9週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のアロマドゥルセに4馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

10月21日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で松若風馬騎手（5戦3勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

4歳（2019年）

1月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

3月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（6戦3勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

4月29日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたレノヴァール決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

10月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のトラストケンシンに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

11月3日、中3週で迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2020年）

1月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

5月9日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

6月28日、中3週で迎えた18戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線では切れる脚を使えず18着に終わった。

6歳（2021年）

1月30日、約7か月の休養明けで迎えた19戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

3月7日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤井勘一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

5月15日、中9週で迎えた21戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた22戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

9月18日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

10月17日、中3週で迎えた24戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

12月11日、中7週で迎えた25戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、抜け出したショウナンバルディを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

7歳（2022年）

1月16日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

2月13日、中3週で迎えた27戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（3戦0勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタガノディアマンテに1馬身1/4の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

4月3日、中6週で迎えた28戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で国分恭介騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

6月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で国分恭介騎手（5戦1勝）。17頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

10月10日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で国分恭介騎手（6戦1勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で国分恭介騎手（7戦1勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

8歳（2023年）

1月15日、中9週で迎えた32戦目は、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で国分恭介騎手（8戦1勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた33戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で国分恭介騎手（9戦1勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた34戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で国分恭介騎手（10戦1勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では出色の末脚を披露し、4着を確保した。

4月30日、中5週で迎えた35戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で国分恭介騎手（11戦1勝）。17頭立ての13番人気で大外17番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月20日、約3か月半の休み明けで迎えた36戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で国分恭介騎手（12戦1勝）。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

10月9日、中6週で迎えた37戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で国分恭介騎手（13戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

11月5日、中3週で迎えた38戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で国分恭介騎手（14戦1勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた39戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で国分恭介騎手（15戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

9歳（2024年）

2月11日、中9週で迎えた40戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で国分恭介騎手（16戦1勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

2024年2月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。