エアカミュゼ（2011年生、母ツィンクルヴェール）

エアカミュゼ（2011年2月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ブルゴーニュの歴史ある特級ワインの生産者名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したツィンクルヴェールが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地24戦4勝2着4回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は2016年の吹田特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ラッキーフィールドによって3,990万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

9月15日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。馬体重は508kg。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

10月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた3戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったミッキーアイルに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中2週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた5戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず最後はジャストヴィークルと並んで6着同着となった。

3歳（2014年）

3月23日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトウショウワイルドに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月31日、中6週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

12月6日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマッチレスヒーローを3/4馬身振り切って久方ぶりの実戦をモノにした。

4歳（2015年）

2月7日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアテンファーストに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月7日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったテイエムダイパワーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月11日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のスズカウラノスに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

7月5日、中8週で迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の濃尾特別（中京ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

8月16日、中5週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

11月23日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

12月20日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したレッドルグランにクビ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2016年）

1月5日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

3月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吹田特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のロイヤルパンプに1馬身1/4の差をつけて優勝

4月30日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

9月17日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた23戦目は、F.ヴェロン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

12月17日、中9週で迎えた24戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6歳（2017年）

1月8日、中2週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7月29日、約6か月半の休養明けで迎えた26戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の薩摩ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は西谷誠騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。8着に敗れた。