アンアヴェンジド（2009年生、母Naughty Natisha）

アンアヴェンジド（2009年5月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牝馬。馬名の意味は「寛大な、寛容な」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時9歳）と交配したNaughty Natishaが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2014年の安達太良ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額2,200万円（5.5万×400口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

2月26日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 曇/重）に出走。馬体重は510kg。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のストレイバードに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

4月22日、中7週で迎えた2戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

4月29日、連闘で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

5月20日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアメリカンダイナーをアタマ差振り切って2勝目を奪取した。

6月3日、中1週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

9月8日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く17着に終わった。

4歳（2013年）

4月21日、約7か月半の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るエアラギオールを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて休み明けの一戦を制した。

6月2日、中5週で迎えた8戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のヴォーグトルネードに1馬身1/4の差をつけて4勝目を掴み取った。

6月22日、中2週で迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の夏至ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたタイムズアロー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

7月13日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

10月27日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したロイヤルクレストを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5歳（2014年）

1月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の招福ステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く最後はガイヤースヴェルトと並んで8着同着となった。

2月10日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続でG.ブノワ騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

5月31日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したサトノプライマシーにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月19日、中6週で馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブラインドサイドを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

8月3日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。