アインステルン（1986年生、母アストインリツチ）

アインステルン（1986年4月30日）は、日本の競走馬。毛色は芦毛。種牡馬のクリスタルパレス（当時12歳）と交配したアストインリツチが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は六角久美子。戦績は、中央平地17戦4勝、中央障害1戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1990年の灘ステークス(ハンデ)。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

1月29日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 曇/重）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月11日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のアロマックスーパーに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（1990年）

1月6日、約11か月の休養明けで迎えた3戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

1月21日、中1週で迎えた4戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメジロアリダーを半馬身振り切って1番人気に応えた。

2月18日、中3週で迎えた5戦目は、5歳以上900万下の兵庫特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦2勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

4月8日、中6週で迎えた6戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’90ヤングジョッキーズステークス（阪神芝2200m 晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のミリオンテーストを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5月12日、中4週で迎えた7戦目は、烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦の灘ステークス（阪神芝2500m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトウブグランデーを目の覚めるような末脚で3/4馬身差し切って雨中の戦いを制した。

7月15日、中4週で迎えた9戦目は、小倉日経賞（小倉芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（3戦2勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた10戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（4戦2勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（5戦2勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

5歳（1991年）

1月20日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岸滋彦騎手（6戦2勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で岸滋彦騎手（7戦2勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた14戦目は、関ケ原ステークス（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦2勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着を確保した。

3月24日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦の大原ステークス（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岸滋彦騎手（8戦2勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた16戦目は、北野ステークス（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（9戦2勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

5月12日、中3週で迎えた17戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、緑風ステークス（東京芝2400m 小雨/良）に出走。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた18戦目は、藤原哲朗騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったメジロラックスから9馬身差の2着となった。