リックフルムーン（1991年生、母タケメデイア）

リックフルムーン（1991年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のランズダーン（当時11歳）と交配したタケメデイアが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は中村幸廣。戦績は、中央平地26戦4勝2着3回、中央障害1戦0勝、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は1995年の伊良湖特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

9歳のとき、加藤信之から「プレミア現役馬トレードセールサラブレッド」に上場され、ロイヤルファームによって367.5万円で落札された。

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

11月7日、デビュー戦は宝来城多郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は474kg。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1200m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

3歳（1994年）

1月6日、中6週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力でジリジリと辛抱強く粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のイットウリョウダンに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

1月23日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下の白梅賞（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた5戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

7月3日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、4歳500万下（中京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

7月17日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったメイショウジョージに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

8月6日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のビッグスターオーに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

8月28日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、チアズルパンに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

9月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

4歳（1995年）

1月29日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた11戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

2月26日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の洲本特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて5着に敗れた。

3月4日、連闘で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したキクノスパンカーを捕まえ切れず、アタマ差の2着に惜敗した。

3月19日、中1週で迎えた15戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のキタサンムサシに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

4月9日、中2週で迎えた16戦目は、梅田ステークス（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた17戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、丹沢ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

12月3日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

12月10日、連闘で迎えた19戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

5歳（1996年）

1月5日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

1月15日、中0週で迎えた21戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

1月28日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のクレセントパワーに1馬身3/4の差をつけて4勝目を手中に収めた。

2月24日、中3週で迎えた23戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、内外タイムス杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

3月10日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の鳴門ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は上村洋行騎手（6戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた25戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の春風ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

5月5日、中5週で迎えた26戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の下鴨ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は西谷誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6歳（1997年）

4月29日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた28戦目は、安田歩騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の瑞穂賞（札幌(地)ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた29戦目は、岡島玉一騎手を鞍上に迎えて、百合が原特別（札幌(地)ダート1700m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた30戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、美しが丘特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。4着に敗れた。